VRChatオススメワールド5選
前書き
本記事は東大ぱてゼミAdvend Calendarの10日目の記事です。
VRChatとは
皆さんはVRChatというものを知っていますか?
VRChat(以下VRC)とは、VR空間内にアバターでログインし、多人数コミュニケーションができるソーシャルVRアプリです。フレンドと雑談したりVRC内のゲームで遊んだり、ひとりでいろいろなワールドに遊びにいってみたりすることができます。また、毎日様々なワールドでユーザー主催のイベントが開かれていて、非常に賑わっています。
ソーシャルVRアプリと聞いて、多くの方は「VRゴーグル(HMD)を使うんでしょ?」と思うかもしれませんが、VRCに初めてログインした時点ではHMDを所持していませんでした。VRCはHMDを持っていなくても、モニターからでも楽しむことができるようになっています。
ところで、2020年12月現在、流行中の感染症のために人が集まるイベントを開催しづらくなっているのは周知の事実だと思います。
しかしながら2020年9月に開催されました第25回日本バーチャルリアリティ学会大会では一部のイベントをソーシャルVRプラットフォーム「cluster」を用いて開催されました。
また、筆者も頻繁に大学へ行くことが出来ていませんが、VRC内で友人と交流することができています。
discord等の音声・映像コミュニケーションツールには無い「実際に(virtualに)」会っているという感覚はソーシャルVRプラットフォームならではないかと思います。
このように、VR空間では様々な技術を用いることで時間と空間の束縛にされない活動が可能となっています。(時間の束縛については後述します。)
本記事では、8月にVRChatユーザーとなったばかりの筆者がオススメのワールド、その中でも他記事ではなかなか紹介されていないワールドを紹介したいと思います。
友達と楽しめるワールド
1. 3×3Riddles
製作者:BAHT氏
Quest対応:○
謎解き脱出ゲームが遊べるワールド。9つの謎に挑み、脱出することができるか!?
筆者は謎解き初心者でありますが、楽しく取り組むことができ、謎解きにも興味を持つきっかけとなりました。
1つの部屋に1つの謎が用意されていて、それを順番に解く形式となっています。
フレンドと一緒に行くも良し、ひとりで遊んでみるも良しのワールドです。
同製作者が製作された「MazeOFXWord3」もオススメの謎解きワールドなのでこちらもぜひ。
2. RESONARK-RhythmGame v1
製作者:septem47氏
Quest対応:○
音ゲーができるワールド。VRモードでは奥から飛んでくるノーツに「触れる」「ホールドする」「弾く」、そしてコントローラを近づけて「拍手する」ことで演奏を楽しむことができます。
デスクトップモードではキーボードを押して楽しむことができ、さらにデスクトップモードに最適化した形にステージが変化します。
収録されている楽曲はハイテンポのものが多く、音ゲーが大好きな人でもニッコリ。ノリノリで楽しむことができます。
技術が可能にする表現を楽しもう
3. Shader Fes 2019
シェーダーフェス2019の会場が12/14(土)~公開されます。100以上の展示を通じて身近で不思議なシェーダーたちをお楽しみください!
— Shader Fes 2019@VRChat (@ShaderFes) December 10, 2019
The world of Shader Fes 2019 will be open from 12/14 (Sat). Enjoy over 100 familiar and mysterious shader exhibits!#VRChat #ShaderFes pic.twitter.com/9z90LL7tQD
主催:momoma氏
Quest対応:×
様々なクリエイターによる100以上のシェーダー作品を展示しているワールドです。
科学館+美術館のような雰囲気があり、どこへ行ってもエモい。シェーダーで出来ることの奥深さを体験できます。このワールドに行くと自分もシェーダーを描いてみたいと思ってしまうかも知れないワールドです。
あとBGMもめちゃくちゃ良くて無限にここに居れます。
空間・時間に束縛されない
4. HIPPARCOS SALON
製作者:クワマイ,phi16,オノッチ,momoma,天野ステラ,アルベール,三田村綯夜 (敬称略)
Quest対応:○
目の前に広がる113,711個もの星の中を歩き回ることのできるワールド。まさに360度のプラネタリウムだ。天体観測が好きな人だったら何時間でも楽しめるワールドです。
星は、Join(ワールドに入る)時には静止しているが中央のスイッチに触れると回転をし始める。空を回り続ける星を見ていると、あっという間に時間が経っていきます。
このワールドでは、天文学に関連することも解説されている他、地球からの距離をはかるデバイスも用意されている。「天文学全くわからないぞ!」という人も一度来てみてはいかがでしょうか。
5. Miyakonojo Civic Center
菊竹清訓氏設計
— 龍 lilea (@lileaLab) July 19, 2020
解体となった旧「都城市民会館」をVR化しました。
地下から屋根裏まで、全ての部屋を巡れます。
空間+時をアーカイブ。
"人と建築の記憶"に触れてみてください。#旧都城市民会館VR #VRAA02参加作品 pic.twitter.com/GN7hJNRY8O
製作:3D Digital Archive Project
Quest対応:×
フォトグラメトリ技術を活用し、宮崎県都城市に「あった」旧都城市民会館をVR空間に再現したワールドです。筆者はVR教育に興味がありますが、そのきっかけになったのはこのワールドでした。
旧都城市民会館は戦後日本を代表する建築家・菊竹清訓氏によって設計され、1966年の開館から約40年にわたって都城市の文化振興拠点として利用されてきました。
2019年7月の解体を目前にデジタルデータとして記録され、VR空間に再現されました。計測の方法やその様子については詳しく解説がされているのでぜひ目を通して欲しいです。
アーカイブを残した後の活用方法なども提案されています。このようにトークセッションや建物見学の会場として活用することで教育にも活かされる時代はもうすぐそこまで来ています。
建物入口では近くを車が走っているのか、外の音が聞こえてきます。
各所に都城市民会館の思い出を振り返る市民の投稿が設置されています。
もう既に存在しない建物だけれども、VRでいつでも戻れることを実感させてくれるワールドです。
どれもオススメのワールドです。VRCを始めたら是非行ってみてください!